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「綾乃お嬢さま、誠に申し訳ございません……」
私は、綾乃お嬢さまに、生まれて初めてのお願いをすることとなった。
「何ですわん? 速川」
綾乃お嬢さまが、不思議そうに、私を見た。
「私、実は、昨日から、割れるように頭が痛いのです……風邪だと思います」
私がそう、告げると、綾乃お嬢さまは、急に心配そうなお顔をされた。
「まあ! 速川! それは、大変ですわん! すぐに休みなさい」
「はい……。申し訳ございません。一日だけお休みをいただきます」
こうして、私は、初めて、休みを取ることとなった……。
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