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晴れ渡った春の日。
目の前で静かに眠る親友の姿を見つめる中条瑠璃は、スポンサーからの多額の寄付金を使って開院した小さな病院の一室にいた。
開院したとはいえ、外来診療を日々数件だけ受ける、小さな個人経営の病院だ。
看護師も数人、雇っているがみんな家庭持ちの人妻で、幼い子供がいるからと急に休む日が多い。それでも、何とか外来が回せるのは診察する患者の数を制限しているからだろう。
それともう一つ。
スポンサーからの依頼でもある、目の前で眠る親友の行く末を見守る事。
それが条件である。
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