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ティモテって…誰?ここはどこ?
上半身を起こして見覚えのない広い部屋をぐるりと見渡す。
カチャ…
「ぇ…」
開いたドアは先ほど女性が出て行ったドアではなく、部屋の奥に位置するであろうドアだったので驚きの声が漏れてしまった。
「…ぁ」
現れたのは…ああ、あそこは離れたのか…この男性が離れたいか?って言って…で、ここは?
「具合は?体調はどうだ?」
「…大丈夫です」
泣いて寝てしまったというところだろうか。
「しばらくは眠くなることが多いだろうが、じきに慣れる」
「眠くなる…?」
「ああ、12時間以上眠っていた。酸素濃度や重力がほんの僅かに違うから起こり得ることだ」
何を言っているのだろう?12時間以上眠っていた?
「名前は?私はティモテ。ティムと呼んでくれ」
「…はい、ティムさん。私は…」
「ティムだ」
「……ティム…」
「そうだ。名前は?」
「未唯です…森下未唯」
「ミィ。ようこそ、サラトガーナへ」
サラトガーナ?外国?聞いたこともない国名だよ。
「ここは地球と一部分リンクしている時空間に存在する王国。だから地球と僅かに環境が違うが、その違いは僅かだ。体に悪影響はないし、すぐになれる」
何を言っているの?地球と違う?ここは地球でない?嘘でしょ?
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