これでいい

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        静寂の中  夫が 静かに口を開いた  「 お願い 最後なら 帰らないで     夕飯 一緒に食べてくれませんか? 」  私 なんだか 凄く 胸が苦しい。。。  「  何か 作る?           」  夫  「 出来たての貴女のカレーが食べたいです。」  私は さっきから罪悪感めいたモノを感じてる  夫が全て悪い。。 間違いなく悪い。。 のにさ。  心の奥に閉じた蓋が開いたような気さえする。  たぶん、、、私の母親のお陰なんだ。。とさえ。。  母親のあの 傍若無人の暴れっぷりを目にして  私の気持ちをも どこかでスッキリしていた。  私も お母さんみたいに 精一杯 怒りを  表せば良かったのかもな。 羨ましいなとさえ  だけど、、、。  夫とあの人に かなりの 痛い目をあわせて  マネーもきちんと戴きまして 夫も自分の  貯金から相手の夫に支払いましたが  それは 私の懐ではなく 旦那の貯金だから  構わないかなと。 子供の時からコツコツ貯め  たマネーが痛い目にあったのは身から出た錆。  そうゆう 顛末を見たから        私がスッキリしたんだ。。。  長く深い穴に開いた心が開放されてゆく。。。                  みたいに。   
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