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「うーーん・・・・」
大きく背伸びをする。変な夢を見たせいかかなり疲れてしまっているようだ。
カーテンを開ける。まだ夜が明けきっていない。静かな中にシーンとした無音が闇を纏い、俺はまだ電気を点けるのを躊躇ったりしていた。
不意にスマホの通知音が暗闇にヒビを入れる。
電話ではなく、メッセージだった。
早いな。そう思いながらもテーブルに置いたスマホを手に取る。
「ん?」
知らない番号だった。
「誰だ?」と思いながらも開いてみる。
「おはよう。やっと番号を教えてくれてありがとう。私の念は届いてますか? 子供の頃から大好きでした」
「子供の頃から? 念?」
どうして俺の番号を知っている?
それに、お前は誰だ?
念って何だ?
暗闇が少しずつ少しずつ明けて、そして朝が目覚め始めてきた。
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