第2章 冷たい雨

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 女の何が良いのか俺には理解出来なかった。だからと言って、男が好きという訳でも無い。強いていなら、男は敵ばっかりだ。つるむこともしない。俺はいつでも孤高の虎だ。だから、大抵の痛さには慣れっこだ。なのに、この痛さは何だ。骨の髄まで痛みやがる。  体の芯まで冷え切って、痛みも徐々に感じなくなってきた。  そろそろ動けるか。俺はパイプの手摺を掴んでゆっくりと用心深く立ち上がった。
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