第3章  通りの影

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「うーーん・・・・」  大きく背伸びをする。変な夢を見たせいかかなり疲れてしまっているようだ。  カーテンを開ける。まだ夜が明けきっていない。静かな中にシーンとした無音が闇を纏い、俺はまだ電気を点けるのを躊躇ったりしていた。  不意にスマホの通知音が暗闇にヒビを入れる。  電話ではなく、メッセージだった。 早いな。そう思いながらもテーブルに置いたスマホを手に取る。 「ん?」 知らない番号だった。 「誰だ?」と思いながらも開いてみる。   「おはよう。やっと番号を教えてくれてありがとう。私の念は届いてますか? 子供の頃から大好きでした」 「子供の頃から? 念?」 どうして俺の番号を知っている? それに、お前は誰だ? 念って何だ?  暗闇が少しずつ少しずつ明けて、そして朝が目覚め始めてきた。  
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