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理世が入院して5日後、僕は医者から、
「奥様とお腹の赤ちゃんは、非常に危険な状態にあります。
もし、奥様の状態が危篤状態になった場合には、お腹の赤ちゃんを帝王切開で取り出すことも考えています。」
と説明を受けた。
「理世の状態は、そんなに良くないのですか?」
僕が心配になって医者に聞くと、
「悪化の一途をたどっています。
今のところ、改善の兆候がみられません。
もちろん、総力を挙げて最善をつくします。」
という答えが返ってきた。
その日、早速理世とオンライン面会をさせてもらった。
理世も自分の体のことを理解しているようで、
「仁貴、お腹の赤ちゃんのことお願いね!」
と言われたので僕は、
「何を言っているの!
理世、そんなこと言わないで頑張って!」
と励ました。
理世は以前よりまして苦しそうな表情をしていた。
面会は5分が限界だった。
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