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前世の記憶を取り戻した魔王はとりあえず一人で考えたかったので一緒に居た魔物を下がらせた。
「す、すまないが…一人にしてくれないか…少し一人で考えたい」
「…は…」
直ぐにわかってくれたのか魔物はその場から消えた。
「…はぁ~…とにかくどうなってんだ?…」
魔物が消えた後、魔王は改めて身体を見たがどう見ても子供の身体だった。
「…やっぱり…子供だよな…えっとちょっと待て…よく思い出してみよ…確か火事になって…あ…そうか…それで…でも何で魔王?…身体を見る限りまだ子供だし…」
前世の魔王はまだ高校一年生になったばかりの男子高校生だった。
その日は家族、皆、出掛けており帰りが遅くなっていた。
早く帰って来た魔王はその前の日に夜更かしをしていたせいもあり帰って来るなり自分の部屋でぐっすり眠っていたらいつの間にか部屋の中は火の海になっていた。
目を覚ました頃には逃げる事が出来ずに死んでしまったのだった。
そして魔王に転生したがまだ魔王になってからの記憶が戻っていない魔王は自分が魔王でありながら何故か身体が子供なのか不思議だった。
「…とりあえずステータスを見てみるか…」
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