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その頃
ここは魔王が居る場所からかなり遠く離れた所にある村に五歳くらいの女の子が居ました。
「はー…とう!…やあ!!…」
女の子はその辺にある木の棒を剣のように持ち振り回していた。
「あ、またやってる…」
「シャインは懲りないね…」
近所の子供達はそれを見て何時も呆れていた。
それもそのはず女の子は大きくなったら勇者になって魔王を討伐するのが夢だったからだ。
彼女の名前はシャイン・バード
何時も勇者に憧れて剣の稽古をしていたが独学なうえに何時も適当に木の棒を振り回していた。
「シャインまたやってんの?」
呆れながらもシャインに声をかけてきたのは幼なじみ男の子セシリア・マルブルだっだ。
「あ、セシリア!」
シャインは木の棒を振り回すのを止めてセシリアの傍に駆け寄った。
「買い物?」
「うん…シャインは相変わらず…だね」
「だって…私は絶対に勇者になるんだから…そのために剣の特訓してるんだよ」
そう言ってから木の棒を掲げてからまた木の棒を振り回した。
「…勇者ね…ただ木の棒を振り回してるだけにしか見えないけど?」
「そ、そんな事ないよ…そ、そりゃ…剣の扱いはまだまだ…だけど…」
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