「君たちが藪から坊主君か。勢いもあるし、この調子で頑張ってくれや。期待しとるで」

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(むつか)しいのはバランスやないか? ほら、“こんにちは”やったっけ? 子供ウケしたから新ネタを子供ウケするような方向に走ったらしくじってまったよな?」  こんにちは、は2000年代初頭に一世風靡したお笑い芸人で芸歴的には先輩になる。当時、子供向け番組にレギュラーを獲得し、そちらにネタを変化させていった結果一般ウケが悪くなってしまった。 「んな事言うたら“えゑこ”はどうなるんや? 子供ウケしとるネタばっかやっとるけど、未だ人気芸人やないか。子供ウケだけすんのが悪いって話でもないで」  えゑこ、は他事務の先輩芸人だがちょくちょく人気番組に出演し「獲ったどォッ!」の名台詞で覚えている人もいるだろう。世界的エンターテイメント企業の日本向け番組のレギュラーもあり、知名度に衰えの影は見られない。また、片方は深夜番組でレトロゲーム番組を持ち“ゲーマー芸人”のハシリとして地位を確立している。 「イケメン声優の桜葉さんだったっけ? 木場君の事を高く評価してくれているみたいじゃない。声優としての道を極めれば、ナレーションのような仕事もあって朝の情報番組とかでレギュラーがあるかもよ?」 「そうそう(湘南レディース)山川だって朝の情報番組で天の声からメインMCになったじゃん。木場君も(獄楽)後藤さんみたいに“狂犬”じゃないけどなんかキャラを作れば抜擢されるかもよ?」  NKHKの朝の情報番組でも声優さんがナレーションを務める曜日レギュラーがある。何かしらの実績を積んだり、NKHKへの貢献度があれば簡単には降格しないレギュラーもある。逆にNKHKから民放各局へ出演するようになった若手天然パーマ(天パ)俳優さんもいる。
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