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第4話【初任務】
「蒼弥君、君に任務を任せたい。」
浮島はキリッとした眼差しで僕に言った。
「はい!俺を助けた恩があるんで、張り切って頑張ります!」
俺は胸を叩いた。
「あ、それと…助っ人を呼んどいた。君のデビュー戦ってことで。」
そう言うと扉を強く開けて1人の少女が出てきた。
「ア゙ア゙ー!!!だっrrrrrrrrrrる。」
「|助っ人のななかじちゃんデース!」
とても嫌がっている、なんか気まずいな。
「ちっ、殺るなら徹底的に殺れ、じゃないとお前を殺す。」
りっ、理不尽。
🔪🥀😢
「ここですね、目的地は。」
嫌がっているななかじを連れてきた…いや、来させた。
「えーっと?ベトベトしたドロ系の怪人?」
「泥水ね、泥を纏た怪人よ。」
少しイラついている様子だった。
来た場所は古民家だった。恐怖感のある、心霊スポットのような雰囲気がある。
「早よ着いてこい…」
うっ、ななかじの言い方には少々グサッとくる。だが、ついて行かない訳にもいかない。
「くっ暗…」
「腕掴むな、キモイ、変態、死ね。」
怖っ…
「死ねって…こんなとこで死んだら俺、無駄死にみたいなものじゃないですか?」
「アンタの命は私のものじゃねー、他人の生死なんか考えたことないわ。」
その後、ななかじは小声で「キショ」と言った。
…俺、傷つきやすいタイプなんだけど
トンネルのように暗い廃墟を二人歩くなんて…
トッ
俺…いや、2人はその一瞬の音を聞き逃さなかった。
なにかいる。
するとななかじは振り返った。
「着いてくる気があったら武器を出しな、我らが敵さんのお出ましだぜ!」
「えっ、えぇ?!」
「ハッハッハ!殺戮じゃ!殺戮じゃああああああああああああああ!!!!」
えっ…浮島さんが言ってたことってこれ…?
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