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校閲は私にぴったりの仕事だ。
誤字脱字、内容の辻褄がきちんと合うかどうかを細かく確認していく。
ずっと文章を書き続けてきた経験が生きる。
集中力、知識、持っている全てを使って作者の文章を完成させていく。
前後の文の流れから言葉を読み取っていく。
ニュアンスひとつで意味が大きく変わる。
言葉は面白い。
…とは言っても、私はまだトレーニング中なんだけど。
快斗は大学を卒業した後からずっとここで校閲の仕事をしている。
今年で3年目。主任の1年後輩だ。
あの頃、快斗は校閲の仕事をしたいと話していた。
私はその時初めて校閲の仕事を知った。
バイトしていた編集部ではなく校閲部に希望を出したのは、快斗の影響だったのかも知れない。
職場のみんなは主任を始めみんな優しいし、快斗も筆談でコミュニケーションを取って笑っている。
良かった。快斗が幸せにしていて良かった。
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