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 仕事を通してやり取りするうちに自然に快斗と話せる様になってきた。  初めはみんなみたいに筆談で質問したりしていたけれど、ふとした時に手が動いていて…  そうすると反射で快斗も手で返してきて。  今では手話でやり取りをしていた。 「僕もいつか会話に混ざれる様に頑張るよ‼︎弟も頑張ってるし‼︎」 「え⁈弟さん気が早い‼︎おじバカですか?」 「いやいや、あいつは昔から手話の練習頑張ってたんだよ」  "何て?"  "主任も、いつか一緒に手話の会話に混ざりたいって"  "藍那、手話上手くなったね"  "快斗とたくさん話したかったから"  "あの時、何て言われたのか…わかりたかったから"
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