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 "快斗、嘘ついたんでしょ?あの時"  "ついてないよ"  "他に好きな人ができた"  "それは覚えてるんだ?"  "その後も、きっと嘘言ったんでしょ?"  "どうだったかな?"  "快斗、今幸せ?"  快斗が目を閉じて頷いた。  "嘘ついてない?"  "ついてないよ" 「え⁈マジか⁈すぐ行く大丈夫‼︎」  主任の電話の声にみんなが一斉に振り向いた。私を見て快斗も主任を見た。 「どうかしました?」 「弟が倒れたって」 「えー⁈大変‼︎」 「ちょっと、あぁ…ちょっとじゃないかも‼︎抜けます。すみません‼︎」 「大丈夫ですよ‼︎」  私はやり取りを快斗に伝えていた。 「主任の代理、矢島さんがやりますって」  "ありがとう""よろしく"  主任が出て行った。  私が頷くと、快斗も頷いた。
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