本当の彼

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「…っていう夢を見たの」 ここはシティホテルのベッドの上だ。 私の話を呆れ顔で聞いていた怜音が言った。 「で、今の話を要約すると『新居でウサギが飼いたい』ってことで良いですかね、未来の奥さん」 「当たり!」 彼は「まいったな、こんな壮大なスケールじゃ、OKするしかないね」と笑うとシャワーを浴びにバスルームに向かった。 彼の後ろ姿を眺めた。程よく筋肉のついた、引き締まった裸体だ。広い肩幅に小さなお尻。スラリと伸びた長い脚。 「かっこいいなぁ、私の彼氏」 思わず声に出してみる。クスクス、と笑いがこみ上げた。ああ、私って本当に幸せ者だ。
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