5人が本棚に入れています
本棚に追加
すると、突如として目の前に青年が現れた。色白で、光り輝くようなブロンドの髪。透き通ったブルーの瞳をしている。
「ようやく接続できたのですね。DR1206-SS」
「あっ…あっ…」
驚きのあまり声が出ない。
「ずっと話したいと思っていたんです。地球式に挨拶しましょう」
彼は手を差し伸べ、私の手を握ってくる。冷たい手だった。
「あなた…誰…? どうしてこの部屋の中に…」
「私にとって物理的な距離は問題になりません。私の肉体は今、はるか上空を巡航している母船の中にありますから」
「…宇宙…人…」
彼は少し首を傾げると笑った。
「あなた方の感覚で言うとそういうことになりますね」
最初のコメントを投稿しよう!