Lesson.4

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──まだするの……!? 底なしの体力と性欲に、多希はへろへろだった。 三十手前の久住と、三十越えの自分とでは明らかに持久力が違うのだ。 せめてもう少し休憩を……と乞う言葉は、喘ぎの中に消える。 横向きの体勢だと動きにくく、焦れた久住が多希の腰を無理矢理上げた。 膝立ちで高く上げた尻から、久住の精が溢れて太腿を伝う。 「あ……ん」 久住の熱が再び多希の後孔を、余すことなく侵す。 正面のときとは抽挿の角度が変わり、まだ知らない感覚に多希の上半身はずるずると崩れた。 「あっ! あぁ、ん……あ、だめっ、あっ、イくぅ……! あ、あっ、イっちゃ……」 「イくのどんどん早くなってて可愛い。俺はまだ持ちそうなので、イッてからも突いていいですか?」 なんて、久住は空恐ろしいことを言う。 多希は答える間もなく、衰えることない久住の動きに、薄くなった精を吐き出した。 乱れた呼吸を整える前に、久住に腕を掴まれ、ぱんぱんと肉がぶつかる音がするくらい、久住は腰遣いを激しくした。 逃れる術のない多希は、頭を振りながら泣き叫ぶように限界を訴えた。 「あ、そん、な……。イってる、イってるからぁ……あぁ、あっ!」 久住が荒い息を吐いて、奥へと亀頭をぐりぐりと押しつける。 自身に触れられることもなく、多希はシーツの上へさらさらした透明な液体を吹き溢した。
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