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成人病まっしぐら。……いや、もしかしたら、すでに発症しているのではないのだろうか。
しかし、目の前の久住は肥満というよりは、どちらかというと痩せ型に見える。
特に顔色も悪くなく、表面上は普通にどこにでもいる健康体だ。
総合判定はE。ただちに再検査と注意書きまでされている。
「何というか……すごいですね。初めて見ました」
「でしょう。先生にも、何でそれで生きてるの、って不思議そうに言われました」
真剣な声色で冗談を言うので、多希は引きつり笑いで応えることしかできなかった。
──こんなところじゃなくて、病院に行ったほうがいいのでは……。
「自分の不摂生が原因なんです。仕事が多忙で、接待で酒は浴びるほど飲むし、食事は大抵コンビニで済ませています」
「お仕事……大変なんですね」
相談されても、多希にどうこうできる案件ではないような気がするのだが。
「降圧剤は処方されたのですが、まずは私生活のほうを改善してください、と先生に言われています。なので、まずは自炊から頑張ろうと。……入会はまだ受け付けていますか？」
「はい。大丈夫ですよ。まずは、料金とシステムのほうを説明させてくださいね」
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