Lesson.4

19/30
前へ
/118ページ
次へ
久住に抱きしめられ、肌を打つ微細なシャワーの刺激だけで、ペニスは腹につくほど反り返っている。 久住の大きな手のひらが、多希のものを双球ごと揉みしだいた。 「あぁっ、あ……あ」 久住に思いを馳せながら、自分で処理をしたことが脳裏に蘇る。 久住に抱かれて以来、その感触を他人で上書きしたくなくて、多希は一人で夜ごと高ぶる熱を慰めていたのだ。 そんな事情など、久住はきっと知らないのだろう。 耳元に唇を寄せると、久住は多希の願望をそのまま囁いた。 「先生のここ、後で舐めさせてくださいね」 「んん……!」 首から下はボディーソープを纏わせた久住の手が這い回り、多希の身体は隅々まで綺麗にされた。 それこそ、久住の指が届いていないところがないくらいに。 生殺しのような快感ばかりがずっと身体に残り続け、多希は移動したベッドの上で、はしたなく両足を広げた。 久住は多希の股の間へ陣取り、何度もキスを降らせる。 「くすみさ……」 「どうしたんですか?」 「あ……さっき、なめて、くれるって」 「はい。すみません。焦らすと先生がすごくしてほしそうな顔をしていたので。楽しんでました」 正直な久住は多希に悪びれもなくそう言うと、頭を下肢へと沈めた。
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1576人が本棚に入れています
本棚に追加