Lesson.4

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手で与えられるよりもダイレクトな刺激に、多希の腰は戦慄く。 「や……そんな。吐き出して……ください。だすつもりじゃ……なかった」 息切れした多希がそう伝えるとっくの前に、久住の張った喉が動くのが見えた。 舌で自分の上唇をなぞる仕草が色っぽくて、多希の顔は熱くなる。 「ここも張っていて苦しそうでしたから。先生は綺麗なのにいやらしくて素敵です」 久住は手の内で垂れ下がった陰嚢を弄ぶ。 久住は先走りが伝ったところまで舌で綺麗にしてしまう。 ここまで丁寧に奉仕をされたことは初めてで、心の奥の忘れたはずの気持ちが上擦る。 「由衣濱先生……?」 「え、なんですか?」 呼びかける久住の声が動揺に満ちていて、多希は思わずどうしたのかと聞き返した。 顔を上げた久住がこちらを凝り固まった表情で見つめている。 「俺、何か粗相をしたでしょうか……? 至らない点がありましたか?」 「へっ? いえなにも……」 「先生……泣いているから」 指摘されて、頬が濡れていることに気付いた。 天井の薄い明かりを遮るように、久住の大きな身体が覆い被さってきて、多希を心底心配そうに覗き込んでいる。 「すみません……。何だか、気持ちがいっぱいになってしまって」
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