Lesson.4

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いい大人なのに恥ずかしい。 久住の真摯な気持ちにようやく向き合うことができ、堰き止めていたものが溢れてしまう。 久住の身体が重なり、そのまま強く抱き締められる。 ますます視界は靄がかかったようになった。 「先生。好きです」 初めての告白のときから変わらない、同じトーンの久住の声。 聞いていなかったわけじゃない。久住の言葉はずっと記憶と心の奥に残り続けていた。 同じ気持ちだと返そうとして、唇が震えて上手く言葉にならない。 久住はそれでもいいと言わんばかりに抱擁を強くした。 久住の肌とくっついているところが、熱を持っている。 「擦れただけで感じましたか」 「ん……あ。じらさないで……」 「前にも思ったんですけれど、先生って全身が性感帯ですよね」 「そんなわけないです」 じゃあ、と久住は多希の虚勢を崩すように、胸へと顔を寄せた。 鮮やかに色づいた芽に、久住は微弱な刺激を与えていく。指先と舌で。 「あ……っ。あ、あぁ、ん……」 最初のうちは優しく、蕩けるような甘い快楽を生んでいたそこは、徐々に物足りなくなる。 被虐心を煽るように、久住に軽く歯を立てられ、多希の背はシーツの上でしなる。
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