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内側の膨らみを何度も撫でられ、限界が近くなる。
「あぁっ、あ……そこ……すきぃ……。あっ、だめ、だめ……っ」
「えっ……ダメなんですか?」
ずる……と指が一気に抜かれ、多希は素で「え?」と返してしまった。
多希の身体にのしかかっていた重みがなくなり、すっと軽くなる。
「す……すみません! ゆっくり丁寧に、心掛けます」
「いや、あの。えっと……あのですね。久住さん」
本当にそんなペースでやっていたら夜が明けてしまいそうだ。
馬鹿真面目なだけで、久住には悪気も悪意も、多希を辱めようとしている気はないのだ。
それが余計に恨めしい。
「ダメって俺が言っても続けてください……。ち、ちゃんと気持ちいいってことなので」
何故こんなことまで教えないといけないのだろうか。
今にもメモを取り出しそうな久住の反応を見るに、分かっててわざとやっているわけではないようだ。
そして、色気のない会話を挟んでも、多希の身体はずっと昂ぶったままだった。
「分かりました。今から……三本入れますね」
「ん……! あ、あっ、あぁっ」
駆け引きという言葉を知らない男は、多希の気持ちいいところだけを執拗に攻める。
前立腺を捉えられ、一瞬で絶頂まで導かれ、多希は「だめ……」と戯言のように繰り返した。
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