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学習した久住が、当然止めてくれるはずもない。下手とまではいかないのだが、思うようにいいところに当たらなくてもどかしい。
慎重な久住の指に「足りない」と言葉では言えなくて、多希は見つからないように腰を揺らした。
「あ、あっ……いいっ。あぁ……ん。きもちいい……もっと、久住さ……」
遠慮がちだった腰の動きは、快感を拾う度に大胆になる。
「あっ、あぁ……も、イく……。そこばっか……や……あ、あっ、ん……!」
多希の感じる場所を心得た久住の指が、そこばかりを擦る。
二度目の絶頂を極めた身体は重怠く、多希はしばらく上体を起こせなかった。
ぐったりと弛緩した両足を抱え上げられる。
すでに自身の下着を取り払った久住が、熱く滾ったものを、先ほどの準備で十分に柔らかくなった後孔へ宛てている。
……と思ったら、離れていった。
「コンドームを用意してなくて……」
律儀な久住ならば、中断して今から買ってきそうだ。
当然、多希は許さない。腰の後ろに足を回し、挑発するように撫で上げた。
「いい……生でいいから。して……?」
冷静な久住の表情が、多希の一言で余裕をなくすのが分かり、愉悦で心臓が大きく跳ねた。
久住のペニスの先も、愛撫を受けた多希と同じくらいに濡れている。
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