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久住は多希の様子を窺いながら、浅いところで細かいピストンを繰り返した。
「あ、あっ、あっ……! いいっ……。あ、ん。くすみ、さん……っ。ああっ、あ、あ……!」
まだ指で届く深さのところにしか、久住のものは届いていない。
突かれる度に、腹の奥で熱が燻り、硬くなった多希のペニスが揺れた。
「すごく、いい……気持ちいいです。せんせいのナカ」
余裕のない顔。焦燥を滲ませた顔。
そういう表情をさせているのが自分なのだと思うと、とてつもない高揚感に満たされる。
ぐっと押し込まれ、多希は悲鳴のような声を上げる。
「あっ、あぁ、んん……! は、あぁっ、すごい……久住さんの……あっ、うごかないでぇ。イく、イっちゃうから……!」
久住はほんの少しだけ、多希の懇願を前に躊躇したようだったが、小声で「すみません」と言った。
三度目の絶頂。今までのセックスでも、後孔で達するのは一度きりだった。
体力は限界だったが、久住のほうはまだ一度目だ。
最奥に熱いものが流れてくるのが分かり、多希は夢中で大きな背中に手を回した。
「は、あ……っ。由衣濱先生っ」
腰を退こうとする久住を、多希は両足を絡めて引き止めた。
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