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「裏切ってもいいよ。俺は、寿が笑っているなら本当にそれでいいんだ。だから、あんな風に泣かせてしまった自分が許せない」
「なんか変! 格好いいこと言ってるくせに、自分を許せないくせに、どうしてパンツ一枚でお風呂から出てくるの? 私にもこんな格好させて。なんかこれじゃ、セックスする気満々って感じだよ」
「うん。そうなんだ。自分を許せないんだけど、でも、それ以上に寿を好き過ぎてどうしようもないんだ」
粋の瞳が熱を帯びた。綺麗な指先が髪を梳き、耳に触れた。耳の縁を指先で撫でた後、穴の中を刺激して、周りを優しく抓んだ。
欲情のスイッチがあるなら、すでに入っていた。とっくに興奮していたし、早く触れられたいとそればっかり心の奥底では願っていた。
「すげえしたい。いい?」
駄目なわけがない。煽情的な言葉だけで、さらにショーツは濡れてしまっている。
「本当にいいの? 私は独占欲強いよ? もう絶対に粋を手放さないよ」
「うん。めちゃくちゃ愛してる」
粋の唇が重なった。淫らな生き物のように舌が絡まる。艶めかしいキスの後、全国大会の長袖Tシャツを脱がされ、胸を隠す腕を掴まれた。
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