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寿が自分用に買っておいたスウェットの上下を持って、粋はシャワーに行った。
驚いたことに、粋はコンビニでTシャツとパンツと歯ブラシを購入していた。コートのポケットが不格好に大きく膨らんでいてて、上から触っていたら、全部入っていた。
泊まる気満々できた事実が、思いのほか嬉しかった。
ソファでごろごろしていたら、さっき飲んだ梅酒ソーダのアルコールが回ってきた。
半信半疑だったが、本当にお酒に弱いようだ。記憶はあるタイプの酔っ払いだ。
せっかく寿の部屋にお泊まりなのだから、もう少しセクシーな格好をしたほうがいいのだろうか。起き上がって、自分のパジャマを見た。少し子供っぽい気がした。
ブラジャーは付けていないが、付けたほうがいいだろうか。
粋の部屋に泊まった時は、そんなことを気にする間もなく、洗面所から連れ去られた。
ショートパンツのウエストを伸ばして中を見た。
ショーツはなかなか可愛いのを穿いている。これとお揃いのブラジャーをして、何かもっとセクシーなキャミソールとかネグリジェとか着たほうが、粋は喜ぶ気がした。
でも、セクシーなキャミソールもネグリジェも持っていない。
どうしようか。
スマホで検索しようと、手にしたところで粋が出てきた。
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