復讐代行宝飾店~デジタルに強くなる眼鏡チェーン~

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+ 「孝三さん、今日は久し振りに夜から飲みに行かないかい? 行きつけのスナックの嬢に翁5(おきなファイブ)のファンがいて、会いたいって言って聞かなくてね」 老人会が終わると、老人会仲間に声を掛けられた。 「スナックなんてもう何年も行ってないし、私は酒もほとんどやらないから気が進まないよ」 「たまにはいいじゃないか。 なっ?頼むよ!この通り! 嬢と約束した手前、『無理でした』なんて俺の面目が丸潰れだよ」 顔の前で両手を合わせて拝むように必死で懇願されると、無下に断ることも出来なかった。 + その日の夜、私は老人会仲間とスナック『かんとりぃ磨亜夢(まぁむ)』に来ていた。 翁5の構成員(メンバー)を誘ったが、夜8時には寝てしまうと言うので私だけが飲みに行くことになった。 「きゃ~!本物の孝三さんだぁ! 孝ちゃんって呼んでもいいですかぁ!?」 嬢達はおしぼりを渡したり、水割りを作ったり、煙草に火を着けたりしながら聞いてきた。 「いやぁ、どうぞお好きなように……」 数十年振りのスナックの雰囲気に気後(きおく)れしてしまう。
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