復讐代行宝飾店～デジタルに強くなる眼鏡チェーン～

エコバックに購入した食材を詰め、帰路に着く。

免許は70歳の時に返納したし、自転車には乗れない。

徒歩で自宅とスーパーマーケットを往復するのも、年寄りには実に効率の良い健康法ではないか。

そんなことを考えながらアスファルトの道を進む。

おや？

何やら見慣れない店が建っている。

昔はうどん屋や喫茶店があったが、何せ田舎で客が訪れずにすぐに潰れてしまっていた。

しかし山を削って建てられた新興住宅に引っ越してきた住民達によって町民数が増えていき、最近は随分と発展してきた。

洒落た居酒屋や珈琲ショップが何年も固定客を増やし続けている。

だから私は、それ(・・)もいつの間にか建てられた店だと思ったのだ。

洋式の外観。

一体何の店だろうか？

西洋風の扉の取っ手に手を掛ける。

その瞬間、突然発せられた目映(まばゆ)い光に私は反射的に目蓋(まぶた)を下ろした。