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「何やらよく分からんのですが、私のような年寄り、しかも男がそんなジャラジャラした物を着けるなんてみっともない……」
「年齢や性別は関係ありません。
ジュエリーは日常に彩りとときめきをもたらすアクセント、あるいは特別な日の為のエッセンスなのです」
あくせんと?えっせんす?
全く、今の若者は横文字ばらり使いおってからに。
「当店の商品はきっとあなたのお役に立つことでしょう」
次の瞬間、先程と同じような眩しさを覚え、私は目蓋を閉じていた。
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恐る恐る目を開けると、私は自宅の居間に置いてあるロッキングチェアに凭れていた。
今のは全部夢だったのか……。
ズレた眼鏡を持ち上げる為に右手の親指と人差し指でテンプルに触れると、先程夢で見たはずの眼鏡チェーンが着いていた。
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