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水晶魔術師になってからは、リビラは運河の水を魔物の姿に凍結させ、賊を撃退する方法を採るようになった。リビラはこれを『氷結召喚』と呼んだ。
召喚する魔物はその時々で違っていたが、最も多いのは先ほどの『氷柱一角獣』、通称ユーニだった。見目麗しいその魔物は子ども達からも人気があり、リビラは子ども達からせがまれては、賊がいない時でも一角獣を召喚し、その背中に子ども達を乗せて楽しませてやっていた。リビラは子どもからも慕われるようになり、彼女の周りにはいつも多くの子ども達が群がっていた。
だが、リビラのことを誰よりも慕っていたのは、他でもないシリカだった。
シリカは幼い頃からいつも姉の後をついて回っていた。リビラは運河の水を凍結させてすべり台やブランコを作っては、そこでシリカを遊ばせてやっていた。
シリカはその時間が大好きだった。他の誰にもできない体験を自分がしていることや、そんな特別な力を自分の姉が持っていることが、嬉しくてならなかった。
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