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そう挨拶して自分のブースに入った途端、隣のスペースから居ないはずの映司の声がした。
「映司か?」
すると、パーテーションパネルの隙間から映司が顔を出す。
「謙人、久しぶり。
相変わらずモテモテぶりは健在らしいな。
イタリアの有名なモデルの女の子に手を出したって、向こうじゃ評判だぞ。
どういう手を使ったんだ?」
映司のいたずらっ子のような表情に謙人は不思議と癒される。
「俺がモテてるとしたら、ここのメンバーが日本から離れてしまった事が原因だろうな。トオルも明智君も可愛いパートナーがいる。
残っているのは俺一人。
そんな俺に全ての視線が集まってるだけだよ」
謙人はそう言いながら、映司にホヨンの存在を顎で知らせる。
「これからは彼の時代だぞ。
イケメンエリートの上、妖艶な魅力の持ち主だし」
元祖妖艶な魅力の持ち主は映司だった。でも、映司はきっと謙人だと思っている。そんな二人は顔を見合わせて笑った。久しぶりの再会を本当に喜びながら。
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