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次の日。神社の前を通るとまりちゃーん、まりちゃーん叫んでる女の人の声が聞こえた。 「すみません。まりちゃん、見ませんでした?このくらいの小さい子で5歳くらい、可愛くて、金魚が好きで神社でお賽銭投げてくるって言って帰ってこないの。いつもならあすぐ帰ってくるのに。どこにもいないんです。」と女の人は言ってきた。多分、まりちゃんのお母さんなのだろ。 「すみません。わからないです。」 「そうですか、ありがとうございます」といい、また探しに行った。 僕は、家のドアの前へ立つといつもは感じない何かを感じた。家の中へ入ると小さな女の子が居た。あのお祭りの日に金魚すくいをしていた女の子だった。あの日と同じ、浴衣を来ていた。僕の取った金魚を見て、「この金魚ちょうだい。」と僕にせがんだ。 「ねぇ、この金魚ちょうだい。お姉ちゃんの金魚死んじゃったの」 「あっああ」と曖昧な返事をした。 外からまりちゃーんとまだあの女の人の声が聞こえた。 「早く、くれないとまりちゃん、危ないよ」と声を低くして言った。 僕は、怖くなってその金魚の入った金魚鉢を持ち「お姉ちゃんはどこにいる。この前の金魚の袋は捨てた。だから、金魚をお姉ちゃんの所へ持っていく。」と言ったらこっち来てと言いながら神社の方へ案内していった。 神社の中は、薄暗くマリちゃんと叫んでいる女の人の声も聞こえなくなった。 こんなにこの神社、広いのかって思うくらい奥まで連れていかれた。しばらく歩いていくとボロボロの神社があった。まるであるってる間に未来に行きあった神社の老化が進んだのかと思うような感じであった。 「お姉ちゃん!お姉ちゃんの金魚連れてきたよ!」といいお姉ちゃんと言われた人がが振り返ると口の周りが血まみれで何かを食べていた。 「お姉ちゃん、ネズミ食べてるの?あたしの分はある?この人から金魚もらったよ」といいその子が、神社の中へ入ってくのでついて行くと昨日、姉妹が連れて帰った金魚は、1匹は仏壇の前で死んでいてもう1匹は見つからなかった。 お姉ちゃんは、もぐもぐしてる口を止めて床に置いてある小さな骨をその僕が持ってる金魚鉢の中に入れたら急に金魚鉢がグラグラ動き出し思わず手を話してしまった。そしたら、ずぶ濡れの女の子が寝ていた。その女の子は、立ち上がり俺の手を取って逃げるよといい神社の出口へ向かった。途中にボロボロの家があったその中から助けて助けてと泣きながら叫んでる女の子がいた。あのまりちゃんかもしれないと思い話しかけた。 「君は、まりちゃん?」 「そうだよ!助けて、出して、お母さんの所へ帰りたい」とまりちゃんが言うとまりちゃんを押さえ込んでいる子が2人いた。お祭りの一日目で取った金魚のような模様の浴衣を着ている子ともう1人小さな子がいた。2人とも話せないようだった。 その家のドアを蹴りまりちゃんを抱っこして金魚だった女の子と一緒に走った。あの二人姉妹とまりちゃんを捕まえてた子が追いかけてきた。そしたら、その2人の姉妹は狐になってしまい、どんどん近づいてきた。まりちゃんは、恐怖で泣きじゃくっていた。 いつもの神社の後ろらしいところに着くとまりちゃーんと女の人の声が聞こえた。 「ママー!!」とまりちゃんが叫び、まりー!と言いながら女の人は、まりちゃんを僕の腕の中から抱き上げた。 「このお兄ちゃんが助けてくれた。怖かった。」といい、ありがとうございます、ありがとうございますとお母さんは精一杯お礼を言った。警察にも事情などを話、何とかこの事件を終わらせた。
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