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「それにしても、うちの会社ってイケメン多いよね。
社長と副社長から始まって、冬野もそうだし。
あ、広報の神沢課長も!
後は…えっと」
あの人、なんて名前だったかな?
人事部の…えっと。
「夏村は、うちの会社なら誰が一番タイプなんだよ?」
「え、私のタイプ?」
「そう。
お前の男のタイプの顔って、どんなの?」
そう訊かれ、考えてみる。
そういえば、会社内の男性に対して、そんな事を考えるのは初めて。
私のタイプの顔…。
「うーん。やっぱり、冬野かな?
ハッキリした顔よりも、冬野のサッパリとスッキリとした顔が好きだから。
塩顔っていうの?
やっぱり、こうやって向かい合って見ていても、今だに見惚れる」
冬野の、切れ長の目がけっこう好きだな。
笑うと少し目尻に笑い皺が出来るのも。
「毎日のように見てんのにな」
営業だから、私も冬野も会社よりも外に居る方が多いけど。
毎日のように、会社で会っている。
毎日見ても、冬野の顔は見飽きない。
そこからは、仕事の話になり、お互い真剣に語り合ってしまった。
今回、勝者である冬野のアドバイスはとても参考になり、
とても有意義な時間を過ごした。
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