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「だから、私、冬野が好きで。 私の家族の事で、冬野に迷惑掛けると思うけど。 やっぱり、冬野が好きで。 冬野が好きだから」 こんな時、なんて言えばいいのだろう。 私、自分からこうやって告白する事なんて今までなくて。 こんなに誰かを好きだと思った事もなかった。 「夏村、俺はそうやって家族を大切にしているお前が好きだから。 お前が大切にしているものごと、俺が守るから」 「冬野…」 「俺と結婚して下さい」 付き合う事を飛び越して結婚って、と思うけど。 冬野となら今すぐにでも結婚したいと思うくらい、大好きだから。 「お願いします」 そう私が頷くと、冬野はそっと私を抱き締めた。 半月振りの冬野のその抱擁に、なんだか安心して力が抜けた。
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