1464人が本棚に入れています
本棚に追加
「だから、私、冬野が好きで。
私の家族の事で、冬野に迷惑掛けると思うけど。
やっぱり、冬野が好きで。
冬野が好きだから」
こんな時、なんて言えばいいのだろう。
私、自分からこうやって告白する事なんて今までなくて。
こんなに誰かを好きだと思った事もなかった。
「夏村、俺はそうやって家族を大切にしているお前が好きだから。
お前が大切にしているものごと、俺が守るから」
「冬野…」
「俺と結婚して下さい」
付き合う事を飛び越して結婚って、と思うけど。
冬野となら今すぐにでも結婚したいと思うくらい、大好きだから。
「お願いします」
そう私が頷くと、冬野はそっと私を抱き締めた。
半月振りの冬野のその抱擁に、なんだか安心して力が抜けた。
最初のコメントを投稿しよう!