土手

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土手

茂川 入江 佐藤 小池は土手に向かって車を走らせた。 車で10分走らせると有料駐車場があったので車を駐車場に入れて四人は車から降りた。そして駐車場から出て四人は土手に向かおうとした。 その時だった。鈴木臨が四人に向かって走って来た。   「どうしたんですか?鈴木さん?」   鈴木は言った「刑事さん達が土手に行ったと聞いて探してたんです」  「探してた?どうして?」茂川が聞くと鈴木臨は言った「私、政夫とはずっと昔から友達です。だからもしかしたら政夫が犯人じゃないかと事件の首謀者はもしかしたら政夫なんじゃないかと思えてきたんです。そして今、学校に行ってきました。   そしてわかったんです。政夫なら土手に行かない。  政夫なら「埼玉県立南高校」に来る。そして政夫が犯人なら今、学校にいたあの男も政夫が刑事が来たらそう答えるように言う為だけに雇ったホームレスだと思うんです。  あの男、この前も確か〜私が入院していた病院で警察の人に事情を聞かれて答えていた男なんじゃないかと思います。  髪型や服装は全くあの時と感じが違いますが〜私は似ているような気がするんです。  私刑事さん達の後、あの男と話して土手に向かったとあの男から聞きました。  そしてすぐ待たせておいたタクシーで刑事さんの後を追いかけてきたんです。  政夫はたぶん刑事さんを別のところに移動させるのが目的だったんです」鈴木臨は言った。  茂川は「でも、埼玉県立南高校には今、たくさんの刑事が見張っているから大丈夫だと思います」  鈴木臨は言った「だから危ないんです。政夫なら自分で出向かないと思います。今までも学校に呼び出して殺害を繰り返しているんですよ。今回もそうだと思うんです。政夫が殺害したい人が学校にいるんだと思います。それは、生徒じゃないような気がするんです。学校に集まって学校に忍び込んできた生徒達を守っている先生達か刑事 さんその中に政夫が殺害したいと思っている人がいるはずです。政夫なら絶対に自分から学校に行くことはしない、自分の無実を証言する為以外には絶対に行かないと思うんです。  政夫なら誰かをどこかに連れ出す為に電話を掛けると思うんです」  茂川は言った「すると鈴木さん政夫が電話番号を知っている人物が狙われていると言うことですか?」  鈴木臨は言った「茂川刑事、今はパソコンが強い人ならパソコンで携帯電話の電話番号くらいわかってしまうんです。  だから政夫が携帯電話番号を分からなくても調べてから殺害したい人物に電話を掛けて呼び出す事もできると思うんです」   茂川は「そうか、だとしたら学校から出てくる人の後をつければ政夫に辿り着くって事ですね。わかりました。鈴木さん、鈴木さんはすぐ自宅に帰ってください。鈴木さんに何かあったら大変です。我々はすぐ学校に向かいます。  「お願いです。刑事さん政夫を止めて、政夫を止めてください」 鈴木臨は涙を流しながら刑事達に頭を下げた。  茂川は「大丈夫です。我々が必ず政夫を止めます」そう答えたそして更に言った。  「鈴木さん政夫が殺害したいと今の時点で思っている人物に心あたりありませんか?」 鈴木は言った「たぶん政夫は私が古い友達だから自分が憎んでいる人物が私にばれて殺人事件に私を巻き込みたくなかっただから人を使って監禁してたんだと思います」 茂川は「そうなのか〜じゃあ政夫が学校に来て臨を探してくれとか言ったのも自作自演という事か〜だとすると〜鈴木さん?政夫君の事を鈴木さん好きだったと言うことは?」 臨は言った「私が?そう言えばそんな噂が出てましたね。私が告白したとか政夫に貢いでたとか?中学時代に?政夫から告白されましたが友達を恋愛として見られないので断りました。政夫は中学時代からもてていたので周りから嫉妬されて嫌がらせをされてしまいましたけど、政夫もプライドが傷ついたのか、イライラして物に当たっていました。 もしかして私が取っ組み合いの喧嘩したとか聞いていましたか?それは私にあまりにも嫌がらせをしてきたクラスメイトに私が怒って初めて手を出した時の出来事です」 茂川は「そうでしたか〜噂が一人歩き〜申し訳ない。私達もすっかり信じてしまって」 「ありがとうございます。急いで学校に戻ります」   茂川は車に乗り込む前に学校にいる刑事に鈴木臨の話を全て話し学校に向かった。
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