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プロローグ
全ては一年前、私のクラス二年C組に転入してきた生徒から事件は始まった。
「キャー先生!大変です!A組の生徒が!」
「なんだって!昨日はうちのクラスだったよな!」
「何で?なんで?次々と生徒か殺されるんだ?
まさか!誰かがあの事を実行しているというのか?私の机に置いてあったあの手紙に書いてあった事を……」
殺される生徒には共通点があった。
それは、全てクラスの馴染めない生徒達だった……
いったい誰が?馴染めない生徒を苛める加害者?それとも……あの手紙を私の机に置いた生徒なのか?それとも私と同じ教員なのか?教師なら職員室の私の机に手紙を置くなんて簡単なことだろう?
それにしても新たな犠牲者を出さない為にも、警察の人には頑張ってもらわないと……いったい警察は何をしているんだ!早く犯人を見つけてほしい。
埼玉県立南高校二年C組担任の冠城幸助はそう思っていた。
学校は暫く閉鎖になってしまった……新たな殺人が起きないように……閉鎖にすれば殺人事件は起きない筈だ……警察も教師も生徒もそう思っていた。
ところが閉鎖しても学校の校内で殺人事件は起きていた……。殺された生徒は犯人に呼び出されて夜の校内に来ている……。
みんなに信頼されている生徒?
それとも教師?
まさか警察関係者?
いったい誰が?
埼玉県立南高校の教師、生徒達は恐怖に震えていた
そして、マスコミ達は連日「埼玉県立南高校」に押し寄せ、面白可笑しくメディアで放送していた。
私達は警察関係者と一緒に校内の見回りを強化する事にした。これ以上生徒が被害者にならないように。。。
そして、私は騒ぎを大きくしない為に隠しておいた一通の白い封筒に入った手紙を警察に渡そうと決心していた。
埼玉県立南高校はもうどんな些細なことでも警察に話さないとどうにもならないレベルに達していた。
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