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J side
俺と、コイツの関係は、ただの幼馴染兼セフレ。
俺とは違う、凛々しい顔つきのコイツと。
「なあ、リュウ、なんか最近変やで?」
そう言ったのが昨日。
昨日の夜も、ここで嘘をついたんだっけ。
その時の、リュウの表情、すっごいタイプだった。
『いや、気のせいちゃう?』
『てか、最近彼女とはどうなん?仲良うしとるん?』
なんて話を変えられる。
「あー、彼女な、別れた。」
また嘘をついた。本当は彼女なんかいないけど。
『…え、別れたん?』
「…やって、さ。他に好きな人おるんやろ?って言われてさ…」
「他に好きな人って、誰やねんって思ったけど…」
なんて、真っ赤な嘘にリュウは引っかかる。
完全に俺の掌の上で踊らされてる。
もうそろそろ、気づいてるんとちゃうかな。
『ジュン、俺じゃあかん?』
「え、何言うて…」
『俺と、付き合って。幸せにするから。』
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