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「みんな!!」
冷めた目が、私に集まる。
今日は加奈子も来ているから、都合がいい。
「えっと......、」
そっと深呼吸をして、続けた。
「加奈子、ペンを壊しちゃって、ごめん。でも私、ほんとに盗んだわけじゃないの。ただ、床に落ちてて、拾って筆箱に入れただけ。ちょっと使ってみたくて、使っちゃったのは、悪いと思ってる。」
なにそれ、言い訳じゃん。と、加奈子以外から声があがる。
「加奈子、壊しちゃったペンは、新しいの買ったよ。本当に、悪いと思ってる。」
「だから、みんな、また友達に戻ってください!!」
本音を、素直に言った。
これで許されなかったら、
もうこの友達と仲良くすることは無理だと思ってる。
「......、分かったよ。もういいから、千鶴はまた友達だよ。」
そういったのは加奈子だった。
「加奈子が許すんだったら、私も許す。ペンを盗もうとしたわけじゃないこと、信じる。」
「私も。ペンを壊したこと、ちゃんと謝ってたしね。」
「み、みんなありがとう!!!」
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