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新しい名前は
シャーロット・リビアール
それが、私の名前だった。
ウェーブの銀の髪に、トパーズのような瞳。
16で隣国リエンアの第3王子へと嫁ぎ、母国のクグフィスを出た。
リエンアは陽気に満ちた国で、クグフィスのように殺伐とした雰囲気はどこにもない。
なにより、伴侶となった第3王子のレイラス・グリスター。
彼は、私にとても良くしてくれた。
太陽のような金色の髪に、燃えるような赤い瞳。そして屈託のない笑顔は誰にでも向けられ、王位こそは手にできずとも、国民達からの信頼は厚い方。
私は、そんなレイラスに、心の底から恋をしていた。
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