12月32日

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『ゴロゴロ……ドーン!』 雷の音が爆弾のように響いた。 僕らは膝を抱えて、できるだけ小さくなった。 ことねは昔、自分のまえに雷が落ちたことがトラウマになって、この状況に震えていた。 「きゃっ」 「大丈夫か、ことね」 ことねは首を横にふる。 「こわい。はやくおうちにかえりたい」 それは僕も同じだった。でもことねの前で、かっこつけてしまう。 「おれがそばにいる」 「ほんと?」 「うん。だから心配するな」 「わかった」 『ドーン! ドドーン!』 二発落ちた。 「きゃー」「うわっ」 僕も驚いてことねにくっついた。 僕らは肩を寄せ合う格好になる。そのままことねは僕の手を握った。
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