2524人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃ、そろそろ始める?いや俺さぁ、お前がクビになるのずっと待ってたんだよね…俺の嫁になるまでは絶対に抱かないって、決めてたから。マジで我慢したわ…褒めて欲しいよ、全世界の男達に」
何だかんだ、キス以上のことをすることは無かった私たちの関係。それは全部彼なりの優しさだったなんて知るはずもなかった私は…その衝撃の事実に胸を打たれた。
─…本当に、この人と出会えてよかった。
『……あの、最後に一つだけいいですか?』
「まだ何かあんの?もういいだろ、後で、」
『いつから私のことを好きで居てくれたんですか?』
そんな重たい質問をぶつけたところで、天下の宍戸涼輝サマが答えてくれる訳もなく─…
「さぁな?そんなもん、自分で考えろ庶民」
そう言って身体を起こし、再び私のことを組み敷いた彼は怪しく笑って私の唇を塞いだ。
fin..
最初のコメントを投稿しよう!