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これを言ったのは焼肉屋の店長だ。
当時十八歳のアルバイトの高校生に、だ。
まぁ、その歳で喫煙室で一服してる私だから、そんなセクハラくらい大したことないと思ったんだろう。
「何言ってっか意味わかんね」
本当は殴りたかったが、せっかく慣れたバイト先を辞めたくなかったから、軽く受け流していた。
それでもやっぱキモかった。
ことあるごとに肩とか髪とか触ってくるし、店長がそんなんだから、社員の男たちは、元ヤンの私には何を言っても平気だと思ってたようだ。
「水無月って男何人経験してんの?」
「キャバクラとか風俗行っても稼げそう」
ここで、恥ずかしがったり泣いたりしなかった私も、流石に男不信になりそうだった。
そんな時に、゛あれ ゛が店にやって来たんだ。
「穂伽くんはまだ16才で、アルバイト初体験だから、皆、良く面倒見てやって」
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