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[信号機ガールズ]
(2021年8月下旬・とある地方都市)
2人の少女が町を歩いている。
そしてしばらくして、2人は一軒の家の前で立ち止まった。
「ここが清花の家?
思ったより全然普通だね」
「そりゃそうでしょ」
私は赤本慧子(17)。
この娘は親友の黄田緑(17)。
私達は同じく親友の青井清花(16)に呼ばれて、彼女の家に来た。
緑とは中学からの付き合いだけど、清花とは高校に入ってからの付き合いになる。
私達は高校二年生で、私と緑は「徒歩」で高校に通学してるけど、清花は「電車」で通ってる。
同じ県内に住んではいるけど、こう言うご時世なのもあって、私達が清花の家に来たのは今日が初めてだった。
慧子「いくら清花がお姫様みたいに綺麗だからって、私達と同じ庶民だよ」
清花は本当に綺麗な娘で、他の女子とは次元が違う。
私も緑もルックスはいい方だと思うけど、あくまでそれは「人のレベル」での話であって、「神のレベル」である清花には全く敵わない。
ちなみに、私達は高校ではボーイッシュな赤本慧子・超絶美少女の青井清花・巨乳の黄田緑の3人で、「信号機ガールズ」とか呼ばれてるらしい。
緑「話ってなんだろ?
やっぱり、『コロナの事』かな」
慧子「わざわざこのタイミングで呼ばれたって事は、そうだと思うよ」
清花はコロナを全く恐れてない。
そんな清花の事を最初は理解出来ないところもあったけど、今では私達も清花の影響でそこまでコロナを恐れてない。
「日本ではコロナは風邪よりは強いけど、インフルエンザよりは弱い」「マスクの効果はあっても気休め程度」「政府がコロナの扱いを5類以下に下げれば、コロナ騒動は終わる」「過剰な感染対策は却って免疫力が低下する」…全部、清花が言ってた事だ。
慧子「だから、マスクはここで外すよ」
緑「うん」
清花は、なるべくマスクをしないようにしてる。
だから、私達も清花と話す時にはマスクを外すのが「礼儀」みたいになってる。
私達は、清花が学校でマスクの事で注意されたのを見た事がない。
その理由は堂々としてるのもあるんだろうけど、それと同じぐらい、清花の美しさも関係してると思う。
あの綺麗な顔がマスクで隠れるのは「社会にとっての損失」だと断言してもいいぐらい、清花は美しい。
慧子・緑「………」
そして慧子と緑はマスクを外した後、玄関の呼び鈴を鳴らした…。
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