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[親友の資格]
慧子「…私はまだ納得出来ないね。
貧乳の娘だっているし」
緑「そっか…そうだよね」
清花「慧子なら、そう言うと思ったわ。
…なら、下も触ってみる?」
慧子「…いいの?」
清花「…うん」
本当は嫌だけど、解ってもらうにはそうするのが一番いいわ…。
慧子「じゃあ、失礼して…」
そう言って、慧子は清花のスカートの中に手を入れた。
慧子「…本当だ。この感触は女じゃないわ」
緑「マジ!?」
慧子「マジだよ。緑も触ってみなよ」
「清花もいいよね?」
清花「うん」
緑だけ駄目って訳には行かないわ…。
緑「…あたしはいいよ」
慧子「なんで?」
緑「その…初めて触るのは、好きな人のがいいなって…」
緑は赤い顔でそう言った。
慧子「緑は清花の事好きじゃないの?」
緑「そうじゃなくて、ラブって言うか…」
慧子「それって、あんたがよく言ってる『愛しの王子様』って奴?」
緑「うん」
緑には「意中の男性」が居た。
しかしその者とはある場所で一度会った事があるだけで(会話はしていない)、どこの誰かは判らない。
慧子「気持ちは解るけど、何事も経験だと思うよ」
緑「そうかな…」
慧子「大丈夫。
清花のは『子供サイズ』だから、触ったうちには入らないよ(笑)」
緑「でも…」
そんな事言われても、あたしはどうしてもあの人のじゃないと…。
慧子「いいから、つべこべ言わずに触りなさい(怒)」
「触らせてくれるって事は、私達を本当の友達だって認めてくれてるって事なんだよ。
だから、触らないのは清花に『失礼』だよ」
緑「なにそれ?」
慧子「よく知らないけど、昔のマンガでそう言うのがあるらしいよ(笑)」
清花「そのマンガなら、単行本持ってるわよ。
これと同じ人」
清花がそう言って手に取ったマンガの表紙には、「新型コロナ論3」と書かれている。
作者の名前は、小神美範である。
慧子「そうなんだ。
こんな『硬派なタイトルのマンガ』と同じ作者だなんて、意外だね」
清花「元々、ギャグマンガの人だから。
でも、その頃から作品のテーマは『世の中への風刺』だったらしいわ」
慧子「なるほど…」
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