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緑「すべすべで気持ちい〜い!
ねえ、ヒゲとかどうしてるの?」
緑は清花に頬ずりしながらそう言った。
清花「どうしてなのかは『謎』だけど、生えて来た事ないわ」
慧子「マジか…じゃあさ、声は?」
清花の声は、女性の中でも高い方である。
清花「これは地声よ。
元々『女の声』だって言われてたけど、声変わりしてないから…」
緑「それって、男じゃなくない?」
清花は、「玉鋼」と呼ばれる奇跡の体を持ったMTFである(この世界だけの設定)。
どう見ても「美しい女性」にしか見えない清花が女性ホルモンで体を女性化して性別適合手術を受けたら、MTFである事が見破られるような事はまず無いだろう。
尚、一説には玉鋼の8割が「乙女座」だと言われるが、清花の星座も乙女座(9月7日生まれ)である。
清花「そうだとしても、女でもないわ。
今朝も、その事を思い知らされたばかりだし…」
そう言って溜め息をついた清花の「表情」や「雰囲気」があまりに暗かった為、その場は静寂に包まれた。
しかし10秒後、その空気に耐えられなくなった緑が口を開いた。
緑「ねえ、アルバムとかってある?
あたし、清花の子供の頃の写真とか見たいな(笑)」
清花「あるわよ(笑)。
ちょっと待ってて」
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