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第1話 死神の敵現る!?
「なんで、こんなことに、、」
「なんでよ!!」
「返して!!」
そんな、言葉ばっかり聞いてきた
もう何度目、、
私だってやりたくてやってるわけではないし、これが世界の仕組みってものだ、、なのに人間はそれを理解するどころか他の物や人、生き物のせいにする、、もともとそういう運命だったのに、、
* * *
ふよふよ
「今度はどこの魂を回収するんだっけ、、」
iPadを持ちながら1人の女の子が浮いてる
その子はツノが生えてて制服の上に羽織っているマントを風になびきかせながら
そこへ、1人の少年が来た
「ねぇ、君!」
「!?」わ、私のことが見えてる、、!?
「なんで浮いてるの!?」
「マジシャンだからよ」また、私の大っ嫌いな言葉、、なんで
「すっごい!僕も浮いてみたいんだけどさ浮かしてくれない?」
「…」こういう、明るいヤツは嫌いだ、、
さっさと知らんぷりしていくのが1番いい方法だと思う、、
「ねぇねぇ」
「…」うるさい、、
「ねぇってばっー」
「…」うざ
「ねぇー」
「っ!うるさいっ!だいたい、人間ってものは知りたがりすぎるんだ!なんで、なんでって、聞いてきてもううんざり!!なんなんだよ!好きでこの使命受けたわけでもないのに!!ほんとに、いいかげんにしてよっ!! 」つい、思ったこと全部言ってしまった、、
「…ご、ごめん、、でも君人間じゃないの、、?」
「…わかったなら、さっさとどっかいって」
「で、でもさっきの話聞いてたらほっとけないよ!」
「なにか手伝うからっ!ね?」
「あのさ、、そういう同情いいから」
ほんと人間って自分勝手だ、、優しく寄り添ってれば死なずに済むと思ってるのだろうか、、そのうち離れていくくせに、、
「…あ、俺これから塾だったんだ、、またね」後ろを振り向いて走って行く
「…」これでいいんだ、、こっちの方が離れられた時に辛い思いをしないし死んだ時になんにも思わない、、感情を持って生まれてくるというものは辛い、、いっそのこと感情なんてなくなればいいのに、、
そ、そんなことより仕事仕事!
* * *
「…あそこの病院の202号室か、、」
先生)「今日の夜がが生死にかかわります、、」
遺族)「そ、そんな、、」泣き崩れる
「…」この光景を何度見てきたことか、、辛いわけではないがうれしい訳でも無くなんとも言えない感情、、こんな感情なんてさっさと捨てるかこのカマで切り裂いてやりたいのに、、
* * *
夜になり
遺族)「先生、、もう、楽にしてあげてください」
先生)「はい、、心よりお祈り申し上げます」
さてと、仕事が来たか、、
ふよふよと魂が空に昇っていく
その伸びた体と繋がってるのを絶つのが仕事だ
「じゃあね、、」
((優しく絶ってあげてる
転生したときにまた見送ってくれる人がいますように、、
「さてと、、帰ろっかな、、」
後ろを振り向き行こうとする
ザッ
「おいっ死神!」
「?」振り向く
「俺は、死神を退治するのが役目だからさっさと俺に祓われてくんない?」
「…」
「そうそう、そのまま大人しくしててね?」
「君さぁ」近づきながら
「その上から目線どうにかした方がいいと思うよ?」
「あ?それはお前らがこの世にいるせいで俺は代々家系に伝わる死神の祓い屋をされてるのに、偉そうにして何が悪い?」
「じゃあ、君はなんで死神がいるかわかってる?」
「それは、もちろん人の魂を奪うためだろ!」
「その考え自体間違ってるって言ってるんだよ?」この人ほんとにわかってない
「…そ、そんなことない!だって俺のじぃちゃんだって父さんだって、、」下をうつむく
「ね?わかった?こういうのは人間が関わるもんじゃないの、前々から死神の祓い屋がいるのは知ってるけど、、そういうことだから今のうちにやめた方がいいよ、?その方がまだ君も若いんだし余生を楽しんだ方がいいよ」
「なんだよそれ、俺に死神退治をやめろっていうのか!?」
「はぁ、次の仕事があるからまたね?、」
暗い霧に包まれて消えていく
「おいっ!チッ逃がした、、」
携帯が鳴る
相手)「もしもし?」
「もしもし、、(死神)居たけど逃がした、、」
「大丈夫よ、私が絶対祓うから、、」
「そ、そんな!俺の獲物だぞ!」
「あなたに任せてたら何回逃がしてやっと捕まえる程度なんだから!」
「…」
「邪魔しないでね?それとも死神側につくつもり?ついてもいいけど、死神はそうやって同情を誘うんだからね?」
「うん、、」
電話を切る
* * *
ある家にて
「…」確かここの家は一人暮らしのおじいさんだっけ、、
あっ!魂が抜けてきた
そーっと、カマで絶とうとした時、、
ビュン!短いナイフが飛んできた
「!!」あっ、あっぶな!!
「あーあ、外しちゃった、、」
後ろを振り返る
「誰!?」
死神の後ろに周り
「そんなのどうでもいいんだよ(低い声)」
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