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“チェックスペース”と、手書きの紙を貼った。
2m四方を衝立で仕切ったブースが、俺の仕事場だ。
そこへリストに掲載された者達が、一人ずつ順番に入って来る。
「失礼します」
「どうぞ」
入って来た相手へ椅子を示し、座らせる。
座った相手に、質問を幾つかやって…
フッと湧いたインスピレーションで仕分け。
今回、俺に割り当てられたのは。
口にしちまえば、こんなもんさ。
で・も、なぁぁ~っ。
神経張り巡らせっぱで、獣化寸前まで気ぃ高めっぱ。
コレもかなり、鬼ハードな修行になんぜっ。
…日がどっぷり暮れた頃…
やっとこさ、“本日の調査”が終了。
「ありがとう、明日もヨロシクね♪」
「へーへー、又明日っ、てかさ。
す~ぐに、メシで会うでしょぉぉがっ」
「ケジメですよぉ」
何故だか可愛い子振るマッド。
あ゛あ゛っ、なぁんか、イラッときたぜっ。
思いっ切り言ったろっ。
「トシとか能力とか、色々、知ってっから。
俺は誤魔化せねぇぇ~っ…お?」
悪態付いた直後、視界がブラックアウト。
「本当に司は可愛いねぇ。
限界超えてるのに、気付かないんだもの♪」
「やっか、ま、し…」
バチクソ楽しげに笑うマッドの顔を見たのを最後に。
俺の記憶は途絶えちまった…
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