猛勉強中!? ~ 真澄目線 ~

5/14
前へ
/442ページ
次へ
“お勉強”を始めて二日… 何時もの様に、TL漫画を読んでいたら… 「少女漫画も、中々、エロいな」 不意に頭上から要さんの声がっ!? き、気まず過ぎるよっ! 「見せろ」 何故か、要さんは“魔王様モード”。 ソファーの後ろに立つ位置で、私のスマホを取り上げた。 速読が得意な要さんは、直ぐに読み終わって… この後も要さんは何故か、そのままの位置取り。 なので、私はソファーに膝立ちになって。 背もたれ側に身体を向けたのだけど… 「勉強熱心で、何よりだ」って。 “魔王様の笑み”で、スマホを返してくれた。 恥ずかしくて、顔をまともに見られませんっ。 「褒めてやっているんだ。 キチンと目を合わせるのが礼儀だろう?」 『目を合わせろ』と、そう仰る… 右手で私の左頬に触れて。 言葉こそ、命令口調なのだけど。 触れ方は凄く優しいの。 この大きくて温かい手が、大好き… 恥ずかしいけれど、背くつもりは全く無いから。 渋々、視線を合わせた。 「ここ三日、“過ぎる悪戯”をしても恐がらない理由がコレ、か」 顔が近付いてキスされるのかと、思いきや。 顔の前を通過して、首の後ろをカプリ。 「ひぁっ」 背筋がゾクリとして、変な声が出ちゃった… 「コレは“ネックグリップ”と言う。 猫の雄が交尾をする時に、牝の首の後ろを噛むんだ。 こんなふうに、な…」 何時もよりも低い声が耳元で聞こえて… 再び、首の後ろを軽く噛まれた。
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加