猛勉強中!? ~ 真澄目線 ~

6/14
前へ
/442ページ
次へ
又、変な声が出て身体が震えて… 「こんなに俺を興奮させて、どうしてくれる? …未だ、抱けないのに…」 聞き慣れない声のまま、要さんは。 ソファーの背もたれ越しに、私を強く抱き締めた。 「許嫁ですから、いい…」 「駄目だ。発情するまで、抱かない」 私の肯定の言葉に、要さんは否定の言葉を被せた。 「身心を愛したいと思うが故の行為だ。 “俺”を受け入れられる状態に、なるまで駄目だ」 「はい…」 私を大事に想ってくれている、この人らしい… 気持ちは充分に伝わったし、凄く、嬉しいのだけど… 知識が入った分、要さんの話の意味合いが。 映像で浮かんできて… つまりは…要さんと、え、エッチする場面。 そのせいで、ドキドキしちゃって… 五感の優れている要さんだから、伝わったかも。 「クク、想像したのか?」 や、やっぱりっ。 …身体が離れて… 再び見詰めてきた要さんは、“魔王様”のまま。 意地悪な笑顔で、見詰めてくる。 「期待してくれているんだ。 答えてやらなければ、失礼だな」 頬を撫でられただけで身体が震える。 「な、ぜ…?」 私の身体、どうしちゃったの? 意図しない反応ばかり… 「“それ”は、身体が『気持ち良い』と言っている。 以前、言っただろう? 『俺を選べば、気持ち良い事を沢山、教えてやる』と。 それを実行していっている」 「え?さっき、言ったコトは…」 要さんらしからぬ、矛盾した物言い。
/442ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加